木造家屋を重機解体しているところです。重機で倒した壁のラスモルタルを手作業ではがして分別集積しています。この手でしかできない作業をすっとばして、重機でバリバリほぐすと、ラスモルタルと木材の破片が壁土とミックスされ、とても拾いにくくなります。いわゆる、分別困難な状況になるんです。そうなると多大な時間と人員が必要になります。私たちは一作業一片付けを基本にしている為、重機で壊してバチで捌き、手で分別集積を行って、廃材が片付いたら また重機で壊すという流れを何度も何度も繰り返します。重機オペは安全に手で分別しやすいように解体する方法を考えイメージを膨らまし、それを達成する為 腕を磨きます。重機の『手元』と呼ばれる作業員はバチやクリッパー、インパクトを使い、安全に手際よく捌けるように技術を磨き、自分の腰道具のメンテを怠らず、日々精進します。『運び』と呼ばれる作業員は重機オペと手元が捌いてくれた廃材を適切に手際よく分別集積する為に廃材の種類に応じた分別方法を学び熟知して、現場を綺麗に保ちます。この三つの役割が一つのチームとして連携する事で、どんな建物でも安全で綺麗に手際よく解体する事を可能にしています。弊社は長年、このスタイルを愚直にやり続け突き詰めてきました。多くのお客様にお仕事を頂き、これまで長く続けることが出来ているのはこのスタイルのおかげではないかと感じております。これが國岡工務店の仕事です。