木造2階建の住居を解体します。老朽化で、向かって右に傾いています。両側の建物が非常に近接しており、
細心の注意を払いながら解体工事を進める必要がありました。
家屋の裏側では、経年劣化により自然倒壊が始まっています。
倒壊した木材がじゃまで、足場養生を組むスペースがない状況です。
木材やがれきを人力で運び出し、何とか足場を組むスペースが確保された状況です。
防音シートを張り終えた状況です。
解体作業中に家屋がくずれて、作業員が下敷きになる可能性がありました。
そこで、1階内部の柱に単管で筋交いを設置した状況です。
この建物は、この部屋の強度で保たれている状態でした。
屋根にはセメント形成板とルーフィングが使用されています。
日本瓦から現在のものに葺き替えた形跡がありました。屋根土がのっていないことは、
本当に幸いでした。
隣接家屋が接近しすぎていて、一部足場養生を設置できなかった為、近隣への影響を考慮し
屋根下地は手解体にて行いました。
重機にて解体作業を行なっている状況です。この現場の立地条件を考慮した結果、
重機はPC45(0.18㎥クラス)を選定しました。筋交いで補強した部屋を
残しながら奥に進み、二階の母屋を掴むためにはこの機種が最善と考えました。
自然倒壊で埋まってしまった木材やがれきも、重機で堀起こしながら、手で拾い集めます。
ようやく、奥のほうまで入って来れました。重機解体と分別作業を交互に繰り返していきます。
筋交いをはずしながら最後の部屋を解体している状況です。無事に家屋の解体が完了しました。
防音シートをはずして、側溝に落ちた壁土をすくいあげている状況です。
側溝を破損させないように基礎を撤去していきます。
今回も隣接家屋に影響なく、無事故無災害で完工することができました。